|
この住宅の施主は、私の実弟(アクリル画家)で、家の建て替えにあたり、私達が育った家の「思い出」を、何か残しておきたいと考えた。
この計画のシンボルとなった古井戸は、長い間、床下に眠っていたもので、多目的スペースとして設けたパティオ(中庭)に、昔懐かしい手押しポンプの飾りを付けて、颯爽と再デビューを果たした。水の恋しい季節、この廻りに家族や友人が集う姿は、想像に難くない。
また、スノコを敷き詰めたパティオは、新しい生活スタイルを演出する装置(仕掛)で、時に居間や食事室となったり、作業場、涼み台など、様々な利用方法が可能で、この住まいにフレキシビリティを与えている。
|